2022年度奨励賞

肥塚 崇男(山口大学)

「植物香気成分の生合成分子機構の解明と代謝改変に関する研究」

植物根の周りの根圏領域に生息する微生物のコミュニティー(根圏微生物叢)は植物の生育や作物生産に大きな影響を与える。本研究では、植物が根から分泌するイソフラボン、サポニン、ニコチンなどの代謝産物が根圏微生物叢の形成に働くことを明らかにした。植物の代謝産物は土壌中で生物間のコミュニケーションにも重要である。

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七里 吉彦(森林研究・整備機構)

「難培養植物の形質転換系およびゲノム編集系の開発」

植物の形質転換技術は、基礎研究と共に品種改良にも利用されてきた。革新的なゲノム編集技術CRISPR/Cas9システムの登場により、形質転換技術の重要性はこれまで以上に高まっている。しかし、形質転換が困難な植物種は未だに数多いのが現状である。受賞者はこれまでに、社会的に重要な植物に適用できる形質転換技術、およびゲノム編集技術の開発に成功してきた。本成果は植物科学の発展および植物分子育種の双方に貢献するものである。

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横井 彩子(農業・食品産業技術総合研究機構)

「相同組換えやトランスポゾンを活用した新規植物ゲノム工学手法の開発」

ゲノム編集技術の一つであるCRISPR/Cas9を用いた標的変異技術は、様々な作物種で利用されているが、栄養繁殖性植物などへの適用には人工制限酵素のデリバリー法の確立など課題が残されている。一方、相同組換えを介したジーンターゲッティング(GT)技術は未だ効率が低く、その効率を顕著に向上させる必要がある。本研究では、人工制限酵素発現カセットの新規デリバリー法と汎用的なGT系の確立を目指した研究に取り組だ。

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