MEETING 大会情報

第37回日本植物細胞分子生物学会大会・シンポジウム

お知らせ

第37回日本植物細胞分子生物学会(京都)大会・シンポジウムを下記の通り、開催いたしました。

1.会期

2019年9月7日(土)、8日(日)

2.会場

京都府立大学 稲森記念会館

3.大会実行委員長

増村 威宏(京都府立大学)

4.タイムテーブル

>>日程・プログラム(PDF:423KB)

5.一般講演

>>口頭発表(PDF:789KB)
>>ポスター発表(PDF:795KB)

6.シンポジウム

シンポジウム 1) 「キラリと光る事業を目指して −日本発の植物バイオ最前線−」

オーガナイザー:日本植物細胞分子生物学会・産学官連携委員会
代表者:小鞠敏彦(日本たばこ産業株式会社)

研究開発成果の事業化の前に立ちはだかる高い壁を超えるためには、産学官が連携し、世界をリードする技術・商品を開発し、強い知的財産権を確保し、規制のハードルを下げ、商品の価値を訴求していかなければならない。そのようなポテンシャルを持つ技術開発・商品開発・事業化の取り組みを紹介いただき、本学会に集う基礎・応用・事業のそれぞれの担い手による議論の場としたい。

「インターベリーαの開発から事業フェーズへ」
       田林 紀子 (ホクサン株式会社 植物バイオセンター)

「ゲノム編集による高GABA トマト実用化へ」
       江面 浩 (筑波大学 生命環境系)

「接ぎ木を利用した新育種技術による形質改良」
       若佐 雄也 (農研機構 生物機能利用研究部門)

「ウイルスベクターによる高速開花技術の果樹・野菜・花き育種への利用」
       吉川 信幸 (岩手大学農学部 植物生命科学科)

「クロマチン操作による遺伝子発現ON/OFFスイッチングプラットフォームの開発」
       舛本 寛(かずさDNA研究所 先端研究開発部)


シンポジウム 2) 「難培養性植物への挑戦と新たな形質転換系の開発に向けて」

オーガナイザー:田部井 豊(農研機構・生物機能利用研究部門)

近年ゲノム編集技術等の発展に伴い、多種多様な植物種に遺伝子導入する必要性が高まっている。しかし、効率的な培養系が確立してない植物種も多く残されており、それがゲノム編集による研究を制限している。本シンポジウムでは、様々な植物種における培養系の研究開発を紹介しながら、難培養とされている植物種の培養系開発の一助になるように情報提供と意見交換をおこなう。

「ゲノムからひも解く難培養性~ソルガムの培養特性解析によるアプローチ」
       西村 明日香(東大院 農生)

「ハツカダイコンの形質転換を目指した細胞培養系の開発とゲノム編集への取組み」
       松本 隆(東京農業大学 生命科学部 バイオサイエンス学科)

「キクのゲノム編集技術開発から見えてきた形質転換系の古くて新しい問題」
       加星 光子(農研機構 野菜花き研究部門)

「難培養性植物の植物体再生系確立とその分子育種技術への応用」
       Chin Dong Poh(千葉大学 環境健康フィールド科学センター)


シンポジウム 3) 「いきものどうしの関わり合いを分子生物学的に理解する」

オーガナイザー:佐藤雅彦、大坪憲弘(京都府立大・院・生命環境)

生物は、環境中で互いに様々な影響を及ぼし合うことにより、複雑で精緻な生態系を構築している。従来、生物間の相互作用の研究は、モデル系の構築が困難であることから、分子生物学的な理解が不十分であったが、次世代シークエンサーを用いた非モデル植物のゲノム解析、遺伝子発現解析など、近年の技術的革新により、様々な生物間相互作用が急速に解明されつつある。本シンポジウムでは,日本における生物間相互作用研究の分子生物学的な進展について紹介する。

「寄生植物の接続形成機構と宿主との双方向性相互作用」
      青木 考(大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科)

「遺伝子の水平転移はどのように生じるのか −分子の時間から進化の時間まで」
      小保方 潤一 (京都府立大学大学院 生命環境科学研究科)

「ゴールをつくる社会性アブラムシにおける昆虫一植物間相互作用-分子から行動、進化まで-」
      沓掛 磨也子 (産業技術総合研究所 生命工学領域)

「モデル植物シロイヌナズナを用いて虫こぶ形成メカニズムを解明する」
      佐藤 雅彦 (京都府立大学大学院 生命環境科学研究科)

「植物感染性線虫の植物への感染機構について-線虫誘引物質と感染後のシグナル-」
      澤 進一郎 (熊本大学大学院 先端科学研究部)


シンポジウム 4) 「データ駆動型植物科学最前線」

オーガナイザー:矢野健太郎(明治大学農学部)

本シンポジウムでは最先端バイオインフォマティクス研究を概説する。特に、遺伝子機能や発現制御ネットワークを見出すための知識情報解析法や種横断的な比較解析法、ゼニゴケ・ゲノムの完全解読とオミックス情報の蓄積によるモデル植物化、ゲノム編集を受けた農畜産物の安全性評価をする際のDNA シーケンシング活用法、ゲノム、トランスクリプトームから表現型までの観測と統合解析に関するコムギやミヤマハタザオを用いた解析例を紹介する。

「知識情報とオミックス情報の統合解析による遺伝子探索」
      矢野 健太郎 (明治大学農学部 生命科学科)

「ゼニゴケ・高密度な実験情報の集約によるモデル植物化の加速」
      中村 保一 (国立遺伝学研究所 大量遺伝情報研究室)

「ゲノム編集産物の社会実装に向けた高速シーケンシング活用とバイオインフォマティクス」
      伊藤 剛(農業・食品産業技術総合研究機構 高度解析センター)

「異質倍数体の育種に向けたマルチオミクス解析」
      瀬々 潤 (株式会社ヒューマノーム研究所)


7.ランチョンセミナー 「海外研究生活から考えるキャリア形成とライフイベント」

オーガナイザー:日本植物細胞分子生物学会 キャリア支援・男女共同参画委員会

本学会は博士人材のキャリア支援・男女共同参画の推進に取り組んでいる。これまで、アカデミア、企業などの各方面でご活躍の先生方をお招きし、研究生活やライフスタイルについて生の声を届けることで、博士取得後のキャリアパスやライフプランに関する疑問や不安を払拭するとともに、博士課程へ進む魅力の再認識、博士人材の育成・活躍を後押しすることを目指してきた。 今年度は、アカデミアで活躍する若手・中堅研究者から、海外(ドイツ、フィンランド)で出産、子育てされた経験談、ご自身の子育てとの両立についてご講演いただく。男女共同参画の点で、日本は、先進国の中でもかなり遅れているといわれており、海外の例を通じて、男女共同参画社会の在り方を考える機会にして頂ければと考える。また、学生への海外留学の勧めというキャリア支援の観点からも参考になれば幸いである。委員会からは、日本学術振興会等による支援制度についても簡単にではあるが紹介予定である。

講演予定者
      竹中 瑞樹 (京都大学)
      古田かおり (奈良先端科学技術大学院大学)