日本植物細胞分子生物学会報 2012年 6月号
1 2012年度学会賞の決定
本年度の学会賞が以下のとおり決定しました。8月3日から5日の第30回大会・シンポジウム(生駒)において授賞式と受賞講演(論文賞を除く)が行われます。(受賞者は五十音順、○は代表者です。特別賞は本年度該当がありませんでした。)
学術賞(2件)
柴田 大輔(財団法人かずさDNA研究所 産業基盤開発研究部)
「植物科学とバイオテクノロジー研究に貢献するリソース基盤整備」
内藤 哲(北海道大学大学院農学研究院先端生命科学研究院)
「メチオニン生合成制御を基軸とした新規転写後制御機構の研究」
技術賞(1件)
○大場利治1、佐藤将一1、辻本善政1、北川正成1、櫻井望2
(1タカラバイオ株式会社ドラゴンジェノミクスセンター、2かずさDNA研究所)
「トランスクリプトーム解析手法の開発と受託サービスの実用化」
奨励賞(3件)
草野 都(理化学研究所植物科学研究センター)
「植物メタボロミクスによる代謝ネットワーク解析」
小山知嗣(京都大学大学院生命科学研究科)
「植物特異的な転写因子の機能解析と葉の発生分化における遺伝子発現制御に関する研究」
庄司 翼(奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科)
「タバコのニコチン蓄積と発現制御に関する研究」
学生奨励賞(2件)
永利麻衣(名古屋市立大学大学院薬学研究科)
「イリドイドおよびアポカロテノイド配糖体の生合成に関わる新規配糖化酵素の単離と機能解析」
福島エリオデット(横浜市立大学大学院生命ナノシステム科学研究科)
「マメ科モデル植物の遺伝子情報リソースを活用したトリテルペノイド生合成酵素遺伝子に関する研究」
論文賞(1件)
Kosuke Kai, Hiroki Takahashi, Hirohisa Saga, Takumi Ogawa, Shigehiko Kanaya, Daisaku Ohta (2011) Metabolomic characterization of the possible involvement of a Cytochrome P450, CYP81F4, in the biosynthesis of indolic glucosinolate in Arabidopsis, Plant Biotechnology 28, 379-385
2 本会主催の市民公開シンポジウム
「遺伝子組換え食品の最前線」
日時:2012年11月3日(土)13:00~17:00
場所:大手町サンケイプラザ
講演:
1、遺伝子組換え農作物の開発の最新情報(筑波大学遺伝子実験センター・鎌田 博)
2、ミラクリン・トマトの開発(筑波大学大学院生命環境科学研究科・江面 浩)
3、成長ホルモン遺伝子組換えアマゴの作出((独)水産総合研究センター増養殖研究所・名古屋博之)
4、アレルゲンフリー・遺伝子組換え鶏卵の作出(広島大学大学院生物圏科学研究科・堀内浩幸)
5、遺伝子組換え食品の安全性評価(東京農工大学工学研究院・小関良宏)
6、遺伝子組換え食品の社会的受容の現状(奈良県立医科大学健康政策医学講座・今村知明)
7、パネルディスカッション「遺伝子組換え食品の未来」
3 会費納入のお願い
本会の会費は、一般会員6,000円、学生会員4,500円、特別賛助会員一口50,000円、賛助会員一口15,000円で前納制となっております。本年度会費を未納の方は、至急振込をお願いいたします。なお、会費を3年分滞納した方は退会と見なし、会員名簿から削除いたします。また、会費を納入されない場合は会誌の発送を中止いたしますのでご注意ください。
4 新規入会者(2012.3.6-2012.6.8)
一般会員22名、学生会員50名の新規入会者がありました。