ABOUT OUR SOCIETY 学会案内

日本植物細胞分子生物学会報 2013年 12月号

1 小関会長退任のあいさつ

退任にあたり会員の皆様にご挨拶申し上げます。
江面前会長のもとに30周年を迎え、その次の新たなステージに踏み出していくべく、幹事長に日本大学の青木俊夫先生、会計幹事に千葉大学の児玉浩明先生、編集委員長に奈良先端科学技術大学院大学の出村拓先生にお願いし、ここまでやってまいりました。青木先生、児玉先生ならびに幹事の先生方には深く御礼申し上げます。特に出村先生におかれましては、長年にわたりPlant Biotechnology誌の編集委員長をお務め下さり、この学会と雑誌の進展にご尽力いただき、本当にありがとうございました。今年よりPlant Biotechnologyへの投稿がWEBで行なえるようになったのも、ひとえに出村先生のおかげです。これでますますPlant Biotechnologyが発展していくことと思います。
今期は31周年目へ第一歩を踏み出すにあたり、江面会長のもとに30周年を期して若手の方々が議論されてまとめられた今後30年に向けた提言を踏まえ、その中に記載された分野ごとにワーキンググループを設置して、具体的に当学会はどのようなアクションを起こして行くべきかについて議論を行なっていただき、実現可能なところから行動に移してまいりました。この学会は30年前の設立当時は日本植物組織培養学会であり、私はその学会が設立した年に会員になりました。当時、植物組織培養には無限の未来があると期待され、多くの企業の方が会員となられました。しかし、苗生産などにこの技術は広く利用され実用化されてきたのですが、有用物質生産において商業化できたものがほとんどなく、会員数が激減しました。しかし、それに入れ替わるように、植物への遺伝子導入技術の進展、さらには遺伝子組換え農作物の実用化と商業生産が行なわれるようになりました。それを契機に植物組織培養から植物分子生物学に大きく舵を切り、現在の学会となりました。当時、山田康之会長の下で幹事の1人として、その改革の場に携わってきた私にとって、この学会は決して漫然とながされることなく、保守的になることなく、常に時代の先を見超して活動していく、そのためには学会名を変えることもいとわない人々が集まった学会であると痛感しました。今回の30周年を期した提言は、この流れをくむものであり、若い方々が自由に次の世代の研究の流れと学会の役割をお考えくださったものです。その提言を額に入れて飾っておくのでは何の意味もなく、とにかくこれを契機として学会員の皆様がこの学会の今後のあり方を常日頃お考えいただく大きな駆動力になっているものと思います。すでにゲノム・プロジェクトは実用植物に適用範囲が広がり、遺伝子組換え技術は一般化し、さらにNew Plant Breeding Technology(NBT)が大きな進歩をとげています。これら新しい技術は、間違いなく植物の基礎的研究から応用・実用化の広い範囲にわたって大きな変革を産み出すものであり、この数年がこれら技術による研究開発のターニングポイントにあると思います。これまで以上に各会員の皆様が新しい技術と情報を御自身の研究に積極的かつ柔軟に取り入れて、各会員の研究がさらに進展して新しいフェーズに入っていくべく、自由に情報交換をおこなう場として、当学会がさらなる進化・変貌していくことを期待するものであります。会長を退きました後におきましても、私自身、今後とも、積極性を失わず、柔軟にものを考えて、若い方々が進められて行く学会の発展のお手伝いをさせていただければと存じます。
新年から奈良先端科学技術大学院大学の橋本隆先生が会長になられ、新執行部の先生方の御協力の下、新たな活動がスタートいたします。新たなフェーズに入りつつある植物科学の発展において、本学会の重要性はますます大きなものになってきます。本学会のさらなる発展を心より祈念いたします。

平成25年12月16日
日本植物細胞分子生物学会
会長 小関 良宏

2 学会新役員(2014年1月1日より)

【会長】
橋本 隆 奈良先端科学技術大学院大学
〒630-0101奈良県生駒市高山町8916-5

【幹事長】
小泉 望 大阪府立大学大学院
〒599-8531大阪府堺市中区学園町1-1

【編集委員長】
溝口 剛 国際基督教大学
〒181-8585東京都三鷹市大沢3-10-2

【会計幹事】
庄司 翼 奈良先端科学技術大学院大学
〒630-0101奈良県生駒市高山町8916-5

【幹事】伊福健太郎(京都大学大学院)、大坪憲弘((独)農業・食品産業技術総合研究機構)、清水 力(クミアイ化学工業(株))、藤原すみれ((独)産業技術総合研究所)、吉田 薫(東京大学大学院)
*9月号会報でご案内した内容に変更があります。

【会計監査】小関良宏(東京農工大学大学院)、児玉浩明(千葉大学大学院)
【評議員】青木 考、青木俊夫、明石欣也、浅尾浩史、穴井豊昭、阿部知子、有村慎一、市川裕章、梅澤俊明、梅田正明、梅原三貴久、江面 浩、大宮あけみ、岡澤敦司、小関良宏、小野道之、加藤 晃、鎌田 博、川合真紀、草野 都、朽津和幸、児玉浩明、後藤デレック、小鞠敏彦、斉藤和季、佐藤文彦、鹿内利治、篠崎一雄、柴田大輔、關 光、髙木 優、田口悟朗、田中良和、田部井豊、出村 拓、寺川輝彦、土岐精一、鳥山欽哉、中山 亨、西原昌宏、原 康弘、平井優美、村中俊哉、本橋令子、矢崎一史、矢野健太郎、山川 隆、山口淳二、山崎真巳、吉松嘉代

3 2014年度大会・シンポジウムのご案内

第32回日本植物細胞分子生物学会(盛岡)大会・シンポジウムを下記のとおり開催いたします。ご参加の予定をよろしくお願いいたします。

1) 会期:2014年8月21日(木)~22日(金)
2) 会場:アイーナ いわて県民情報交流センター(盛岡駅西口)
(〒020-0045 岩手県盛岡市盛岡駅西通1丁目7番1号)
交通:http://www.aiina.jp/access/access.html をご参照ください。
宿泊等の案内を大会ホームページに後日掲載します。 懇親会会場は「ホテル・メトロポリタン盛岡NEW WING」を予定しています(8月21日開催)。
3) 大会参加および講演申込方法
2014年3月号の会報に掲載します。講演申込の受付は5月中下旬締切を予定しています。
4) シンポジウム
「花」をテーマとした市民講座と学会本部企画のジョイントシンポジウム、バイオインフォマティクス講習会などを含め、3〜5件程度のシンポジウムの開催を予定しています。若干のシンポジウム企画を受け付けます。企画をお持ちの方は、2014年2月末までに大会準備委員会までご連絡ください。
5) 評議員会
2014年8月20日(水)18:00~ アイーナ 8F 会議室804A
詳細は評議員会案内とともにお送りします。
6) 問い合わせ先
〒020-8550 岩手県盛岡市上田3-18-8 岩手大学農学部植物育種学研究室内
第32回日本植物細胞分子生物学会大会・シンポジウム 大会委員長 高畑義人
E-mail: jspcmb@iwate-u.ac.jp
7) 大会・シンポジウムホームページ(2014年1月開設予定)に最新情報を掲載しますので、そちらもあわせてご覧ください。
http://www.knt.co.jp/ec/2014/jspcmb32/

4 会費納入のお願い

先日2014年度会費請求書を発送いたしました。もしもお手元に届いていない場合は事務局までご連絡くださいますようお願いいたします。(2014年度の会費をすでにご入金いただいている方、今年度末での退会希望のご連絡をいただいている方にはお送りしていません。)
本会の会費は、一般会員6,000円、学生会員4,500円、特別賛助会員一口50,000円、賛助会員一口15,000円で前納制となっております。2013年度会費を未納の方は、至急振込をお願いいたします。なお、会費を3年分滞納した方は退会と見なし、会員名簿から削除いたします。また、会費を納入されない場合は会誌の発送を中止いたしますのでご注意ください。また、今年度末に卒業される学生会員の方は、2月28日までに一般会員への種別変更または退会の手続きをお願いいたします。変更・退会につきましては、学会事務局までEmailまたはFAXでご連絡下さい。

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